「嫌い」だから「クサイ」?

「におい」というのは、「匂い」と書けば良い意味に、「臭い」と書けば悪い意味にもなります。

昔は彼の「匂い」が好きだったのに、「あれ、くさい!何この臭い!」あるとき突然に恋人や旦那の臭いが嫌いになった、なんていう話は案外よく聞きますよね。

「加齢によって臭いが発生?」、「疲れていて疲労臭がした?」、「体のどこかが悪くて臭いがするようになった?」もちろんこれらのような理由も考えられます。でも実は、冗談のように友達同士でしている会話「もしかして、彼のこと嫌いになっちゃったんじゃないの?」というのは、あながち嘘でもないかもしれないのです。

嗅覚は視覚、聴覚、触覚、味覚などの他の五感と違って、直接本能に作用することがわかっています。

大脳の扁桃体や海馬という部分は本能行動や感情・記憶を司る部分です。においの情報はこの扁桃体や海馬に直接伝わるため、においと感情が連動することは十分に考えられるのです。よくない記憶や体験とむすびついてしまい、一度「嫌な臭い!」と感じてしまうと、生理的に受け付けなくなってしまうということもあり得るのです。

その角度から臭いを考えてみると、大まかに2つの原因に分けられるということになります。

まずは、自分からも他の人からも同じように嫌なにおいだと感じられる等、物理的に異臭を放っている場合。この場合は、臭いの原因を突き止めてケアや治療などの対処するしかありません。次に、実は原因が相手ではなく自分にある場合。この場合は、自分の「嫌だ」という無言の叫びが感じる臭いとなって出てきている訳ですから、まずはそれを自覚する事から始めましょう。

「におい」は体と心のバロメーター。たかが「におい」、されど「におい」です。この「におい」にも耳を傾け、うまくつきあって行きたいものですね。